接遇とは「人と接する」という意味や「もてなす」という意味が含まれています。そして、マナーとは、行儀作法など「振る舞い」ということ。介護士における接遇には、思いやりの気持ちやそれに相応する行動の他に、表情や身だしなみも含まれています。身だしなみは、髪や爪を短く切り、メイクも派手なものを控え、常に清潔感を意識することが重要。また、笑顔で挨拶をすることも心がけたいものです。身だしなみや挨拶は第一印象に大きく関わるため、これらを常に意識しておくことで利用者に好印象を与えることができる。介護士は利用者に寄り添う仕事のため、人との距離が近いので、服装や髪などが乱れていると相手に不快感を与えかねません。
この他のポイントとしては、立ち振舞いも重要です。介護士は利用者が話しかけやすくなるようにコミュニケーションを取らなければなりません。もし、利用者が介護士に対して、介助を頼みたい際に、普段から接遇を気にしておらず、コミュニケーションが不足していると、利用者は介護士に対して、上手く介助を頼む事ができなくなってしまいます。その結果、利用者が自ら動こうとして、転倒してしまうなど、介護事故へと繋がってしまうケースも少なくありません。
このことから普段から接遇やマナーを意識し、利用者とのコミュニケーションを円滑に進めることができるように意識しておかなければなりません。自分はできていると過大評価せずに客観的に自分を見つめ直すことで、きめ細やかな接遇を提供できるでしょう。